子供の急病

子供の病気の見つけ方

 子供は病気にかかりやすい・・気がします。特に男の子は弱い。我が家では、子供が2人います。長男と長女です。もうすでに高校生と中学生になったので、小さかった時のようには手がかかりません。思春期なので、別の面では手がかかりますけど。
さて、新生児は病気にかかっても、泣くだけです。痛いのか、熱いのか、寒いのかが一切不明。はっきり言って、よくわからない。とりあえず抱っこしてみて、「熱い」のが分かる程度です。

一般的に、なんらかの病気の可能性があるのは、元気がない、おっぱい・ミルクを飲まない、体重が増えない、色が青白い場合です。これらは、赤ちゃんが健康状態を損なっているサイン、見逃さないことです。体がおおきくないので、病気になると急激に弱っていきます。その代わり、回復も早いんですけどね。

赤ちゃんの平熱は、大人より高めです、36.5℃ 〜 37.5℃くらいが目安といえます。首筋など触ると「いつもより熱い」とわかりますし、おっぱいをあげている人は、吸い付いた時に「熱い」と感じるはずです。
赤ちゃんは着ているものにも、左右されます。「熱がある」ことが不自然だと感じたら、慌てないで、薄着にして様子をみましょう。赤ちゃんは、熱があってもわりと元気。ぐったりするようならば、病院にいきましょう。
熱があって体を冷やす場合は、赤ちゃんは嫌がりますが、わきの下や足の付け根を冷やしてください。ここには、動脈が通っているので効果的なんです。症状によっては頭を冷やしますが、ほとんどの場合は気休めにしかなりません。

ところで、母乳をあげている赤ちゃんは病気になりにくいといわれます。免疫があるので、6ヶ月ほどは風邪などをひかないというのです。これも、ケースバイケース。上の兄や、近所のお姉ちゃんから、風邪などをうつされることもあります。




3ヶ月未満で38℃なら 細菌性髄膜炎

 生まれてから、3ヶ月未満の赤ちゃんが、急に38℃(度)以上の高熱になった場合には、「細菌性髄膜炎」の可能性があります。脳と脊髄の周囲には「脊髄液」というものが流れているのですが、この「脊髄液」の中に細菌が入って炎症を起こすことがまれにあります。これが「細菌性髄膜炎」という病気です。対応が遅くなると、敗血症から死に至ることもあります。新生児に多い病気なので、生まれてまもない子供を持つ親は、心がけておいてくださいね。

「細菌性髄膜炎」は、3ヶ月までと3ヶ月以降では、特徴が違ってきます。3ヶ月までは、38℃以上の発熱と、嘔吐や下痢を繰り返すことが特徴です。3ヶ月を以降はどうでしょうか。「普段の状態と様子が違う」ということに注意してください。
普通の乳児は、1日に7から8回ほどおしっこをします。12時間以上おしっこが出なく、38℃以上の熱が続くときは、尿路感染の可能性。吐いたものに、赤い色(つまり血液)が混じっていれば胃や腸の出血、緑色(胆汁)なら腸閉塞の可能性があります。

乳児から幼児にかけては、毎日の記録を必ず付けてください。医者にかかったときは、なおさら記録が大事になってきます。違いを見つけることで、相違がわかります。急いだほうがいいのか、前と同じ症状だから、医者にいく必要はないのか。記録が判断材料となるのです。「細菌性髄膜炎」に限ったことではありません。
さて。2〜3歳児の親が見逃しやすい緊急事態に、「呼吸困難」があります。幼児は息の苦しさを言葉にできないために、ただの腹痛と考えがちです。ところが、無理な呼吸が腹痛の原因につながっていることが往々にしてあるので、病院では酸素吸入や薬液の処置がすぐに行われます。

世田谷にある「国立生育医療センター」では、患者の重傷度をチェックして、緊急の医療が必要かどうかを確かめているそうです。命にかかわるほど緊急性が高いなら「蘇生」、15分以内の「緊急」、1時間以内の「準緊急」、急ぐ必要のない「非緊急」と、4段階に分けられています。
3ヶ月未満の赤ちゃんの「細菌性髄膜炎」の場合は、「緊急」にあたります。ふだんからあたたかく、かつ、冷静な目で子供を見つめてください。